WinKeyer の自作

WinKeyer を導入してから10数年が経過しました。
移動用に WKUSB-SMT、固定でWKUSB-Lite(現在は販売していません)を2台使用しているので、合計で3台所持しています。
※下の写真は、2台のWKUSB-Liteの内の1台です。

当初購入したWKUSB-SMTはPICがVer.2のものでしたが、その後Ver.3にアップされたため、数年前、K1ELサイトからPICだけ購入し交換しました。
最近、移動で使用しているWKUSB-SMTのメッセージボタンが、少し硬いと言うか引っ掛かりがあるような感じで、時々操作ミスを起こすようになりました。
経年劣化なので仕方ないのですが、ボタンだけ交換するのも...と思って、この際新しいものを購入しようか...???と考えていました。
K1ELのH.Pを見ると【WKUSB-SMT】は、現在「$139」で販売されています。日本円に換算すると約20,000円になります。
この金額では、とても新しいものを買うという決断?には至りません。

新たに購入することはあきらめていたのですが、数年前に購入して交換したVer.3のPICの前に使っていた「Ver.2のPIC」をそのまま保管していたことを思い出し、これが利用できないか?と考えた次第です。

まずは、WK-USBの回路図を眺めてみたのですが、ページが3枚に分かれていて、何やら複雑に見えるだけでとても解読できそうにありません。
ネットで検索してみると、いろいろと各局も工夫してPICを活用した自作記事が出てきました。早速、各局のご努力に敬意を払いつつ参考にさせていただくことにしました。

WKUSB LITE版の回路図がみつかりましたので、まずはこちらを熟読?することにしました。出力ポートも1系統だけですし、シンプルな構成でわかりやすくなっています。
FT-232RL経由で、WKUSB-PICとパソコンがうまく通信できれば良いわけで、TXD,RXDがレバースで接続できればよさそうです。
回路図がPICのピン配列順になっていないので書き直してみました。

PIC#5ピンのRXD端子から4.7Kの抵抗を介してFT-232RLのTXDへ接続します。また、PIC#13ピンのMSG端子は、4.7Kの抵抗でVCCに接続します。

まずは、ブレッドボードにFT-232RLとWKUSB-PICを配置してプロットタイプを作ってみました。
パドルは接続せず、WKUSB-PIC#7ピンの KEY 出力にフォトカプラを介してテスト用のLEDを点滅させてみることにしました。

WKUSB-PICがVer.2ですから、【WK2MGR】をPCにインストールしてプロットタイプを接続します。COMポート番号を確認してアプリに設定後、「TestWK」をクリックすると、ファームウェアバージョンを表示して、ちゃんとWKUSBとして認識してくれました。このWKUSB-PICは以前、移動運用で使っていたものなので、「ReadWK」をクリックすると、そのとき設定していたメッセージが読み出されて表示されました。
それぞれのメッセージ「Test」をクリックすると、LEDが点滅します。どうやらWKUSBとして機能しているようです。
念のため、タクトスイッチをMessage1用に1つだけWKUSB-PIC#13ピンに接続しました。タクトスイッチを押下しても、ちゃんとLEDが点滅しています。

今回の試作には、FT-232RLとして手元に持っていた秋月電子のモジュールを使用しました。シリアル通信がうまくできれば、もっと安価なモジュールでも良さそうです。
この組み合わせで、あとはケーシングにどれだけ凝るか?でしょうが、それでも数千円で完成できそうです。

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