FT8のQSLカード

先日、YouTubeのライブ配信を見ていたら、ちょっと気になる意見が聞こえてきました。

JARLの現状、今後の課題について話し合われている討論会?の配信でした。
その中の一つの課題「QSLカードの転送」の中で、壇上のあるパネラーの方が、会場の人に「この中でFT8をされている人はいらっしゃいますか?」→あまり手をあげる人がいないようで...
「まだFT8をやったことがない人はいらっしゃいますか?」→数名の人が挙手したようで...
「はい、FT8はやらないでください!」と断言?されました。

議題が、増加するQSL転送枚数、転送にかかる経費、会員に転送されるまでの長い月日などの課題でした。FT8の交信によるQSLカード増加が、問題の一つの要因として考えられることは確かです。
ちなみに、私自身も個人的にFT8の運用を封印した時期がありました。やはり手元に届くQSLカードが一気に増加したためです。その流れからも、FT8の運用を制限することでQSLカードの単相枚数が減少することは、個人的にも理解、実感しています。

ただ、、、これを他の人に勧めるのはいかがでしょう???、、、少なくとも実際に実践したことがある者が聞いても、何か違和感を感じました。

FT8の運用自体は、小さい出力で簡単に交信できる手軽な運用手段として秀逸なモードだと思っています。確かに始めた当初は、これが交信なんだろうか? PCと無線機が勝手に交信しているだけでは? これで楽しいのか? など、いろいろ自問自答しながら運用していました。

JK1BGV を開局して、ちょうど 3年が経過しました。以前も紹介したとおり、コロナの緊急事態宣言対策?として、JA4TUJ の 1エリア運用のため開局したものですから、ほとんど固定のみでアクティブな運用ではありません。それでも、2023年 6月末時点で、8,644 QSOを数えています。全体のモード別の交信数を確認してみました。

比率的には、やはり CW が 68% を占めています。FT8 は 30% でした。他のモードもありますが、CW と FT8 二つのモードがほとんどの交信を占めていました。

東京(葛飾区)の運用環境は、集合住宅の8階でベランダに取り付けた約 3m ほどのアルミエレメントを ATU で整合させているだけですので、とても満足できるものではありません。特に CW 運用時は、よほどコンディションが良い時以外は、ノイズまみれの信号をなんとか聞き取っているような状態です。
逆にこのようなコンディションでも、FT8 であれば無線機と PC が勝手に?正確に送受信してくれます。都市部の劣悪な環境では FT8 のおかげで交信できることに感謝さえしています。

ただ、やはり問題は QSLカードの増加で、前述のパネラーの方の意見には同感できることは確かです。
最近は、FT8 の封印?は解禁しているのですが、CQ は出さず、HAMLOG の【JT-Get’s】機能を使って「h-QSLユーザ」を確認してその局をコールするようにしています。
ただし、これも FT8 独特の宿命なのか、交信後にすぐ別の局から呼ばれます。呼ばれたらやはり応答しますので、結局は紙 QSL カードの発行をせざるを得ない状況です。
CW 運用時も同じですが、こちらが呼ばれたときは紙 QSL カードには「 QSL:1WAY 」を明記していますが、このカードが相手局に届くのは 1年後?ですから結局はあまり意味のないお知らせになってしまっている感じです。

e-QSL、LoTW もアカウントは持っているのですが、個人的なポリシー?で、どちらも DX 交信だけアップしています。
仮に、JARL が何か電子的な証明手段、システム等を用意してくれていれば、迷わずそちらを使っていると思います。あるいは LoTW の運用を JARL も共同で運用してるのなら、会員として遠慮なく使っていると思います。
ちなみに、個人的には【JA4TUJ】で ARRL の会員になっていました。※現在は期限が切れていますが...
LoTW で DXCC も申請させてもらいましたので、使っている以上はせめてその使用料として ARRL 会費は納めておきたかったという趣旨でした。

話は長くなってしまいましたが、FT8 の運用を制限することなく、本来のQSL カードの課題は解決するべき必要があると考えています。
個人的な紙 QSL カードのポリシーはあらためて別の機会に書かせてもらいます。

IC-7100 コントロール・ソフト

CQ誌2021年9月号に「IC-7300用コントロールソフトの開発」記事が掲載されていました。

“CI-V”コマンドを使ったPythonで作成したプログラムです。記事は【IC-7300】を対象に作成、説明されていますが、これをIC-7100に流用できないか?と思い、参考にさせていただきました。

以前、2020年11月号で「CI-Vコマンドを使ったCWキーヤーの制作」記事が掲載され、そちらもIC-7100で使わせていただきました。今回もそのときと同様に、設定値などを変更しました。主な修正点は以下のとおりです。

●バンドボタンの追加
 「144MHz」と「430MHz」ボタンの追加
 あと細かいのですが「1.8」を「1.9」に修正しました。CWしか使わないので、どうしても「1.9」のほうが違和感なく使えます。
●オプションボタンの設定
 「Option1」を個人的によく使う、VFOの「A/B」切り替えに設定
●CI-VのCWキーヤーを追加
 昨年のプログラムもPythonですので、このプログラムを今回のプログラムに追加/結合しました。

外観は上記のような感じです。

個人的には、ほとんどCW運用がメインなので、あまり他のモードを切り替えることはありません。
DX交信も少なくなり、ペディション局などをSPRITで呼ぶこともほとんどないため、VFO=AはCW運用、VFO=BはFT8運用と使いわけています。Option1はこのために追加しました。
ただ、バンドを切り替えるときはタッチ操作が2回になるので、以前からこういう機能が欲しいと思っていました。

現在は、コントローラ本体とPCの拡張モニタをラックに搭載していて、右の写真のような環境で運用しています。モニタの右下隅にプログラム画面を配置すると、ちょうどコントローラと上下に並ぶことになり、可視的にも操作性が向上します。

掲載記事にも書かれていますが、バンドスタッキングが機種によって異なるようで、原本のプラグラムのままでは、IC-7100には使うことができません。
このあたりは勉強(知識)不足で、未だ完成には至っていません。

TOKYO 2020

東京2020オリンピック、パラリンピックが終わりました。
熱い真夏の祭典にも関わらず、盛り上がりは今ひとつ?の世界イベントでした。
昨年から紆余曲折、賛否両論の中、開催を強行したことが本当に正解だったのか?
その結果が示されるのは、あともう少し(数年後?)たってから明確になるのかもしれません。

JARLも記念局を開設して、全国各地で記念局が運用されました。
JA1TOKYO
8J※OLYMPIC
8N※OLP

※は、0~9各エリア番号ですので、合計で21局になります。

この記念局との交信で「東京202 JARL記念アワード」を申請できます。
今回、以下のアワードを申請し先日郵送で受領しました。

【TOKYO 2020】
【TOKYO 2020 Japan】
【TOKYO 2020 Special】

各賞とも、手数料が500円ですので、4枚の合計2,000円でした。
ちょっと微妙な額ですが、1度限りのイベントですし、自身の記念として所持しておくことにしました。

CW AWARD 完成

CQ ham radio 編集部が発行している「Long Live CW Award “CW77″」モールス活性化アワードが完成しました。

基本アワードを 3月に申請して受領しました。
その後CW交信を重ねて、2,464 QSOを超えたので、アワードに貼る追加シールを申請しました。
基本アワード申請時に 1 枚受領していますので、今回の申請で 27 枚を受領し、合計 28 枚のシールを基本アワードに貼り付けました。

シールに「CW77」と書かれているので、きれいに平行になるよう気をつけながら貼っていきました。
なんとか規定の位置に貼り付けることができました。

コンテストのCW交信も有効ですし、今年はオリンピック記念局もCWで積極的にCQを出してくれましたので、比較的早期に完成することができました。

夏場のコンディションがあまりよくなかったように思いますが、ノイズに埋もれたCW信号を集中して聞くのも良い受信練習になりました。
JK1BGV では、まだ移動運用の実績はなく、あまり CQ を出すことがないのですが、今後もより多くの局と CW 交信を楽しめることを願っています。
みなさま、お相手よろしくお願いします。