3月29日(月)、新宿御苑に行ってきました。
昨年の今頃は、都内の公園、桜の名所は全て「花見禁止」状態でした。あれから、もう1年が経ったんですね。
状況は未だ改善されていませんが、それでも感染防止対策を徹底しながら、少しずつ変わってきています。
新宿御苑の入場は、事前予約制になっていました。事前予約サイトから申し込み、入場料も事前に支払いを済ませました。
29日11:00に予約したのですが、到着したのが10:40でした。まだ20分ありましたが「たぶん入場させてくれるだろう…」と甘い考えで入園しようとしたのですが、係員に
「予約は済ませれていますか?何時の予約でしょうか?」
「11:00です」
「申し訳ありませんが、こちらあで時間までお待ちください」
ゲートの横に案内されました。仕方ないので素直に待つしかありませんでした。
ただ立っているのもつまらないので、近くのコーヒー店に入り時間がくるのを待ちました。11:00を過ぎるのは問題ないようでした。
コーヒーで喉をうるおし、再び入園ゲートで係員に事前予約したチケットの画面をスマホで提示します。入園料も支払い済みなので、QRコードをゲートにかざすだけで入園できました。
過去、何度かこの季節に訪れたことがありますが、今年は人の少なさに驚かされます。確かに事前予約制で人数を制限している効果は大きいようです。
いつもだと、桜を見ているのか?人を見ているのか?わからないような状態でしたが、今年は違います。こんなに桜の木が大きかったんだ!と、あらためて花を咲かせた木々の存在感に圧倒されます。
新宿御苑にくるまでに、車の車窓からでしたが、千鳥ヶ淵、靖国神社の桜も目にしてきました。既に花びらが散り始めていて、花吹雪の様相はとても風情がありました。
季節は確かに春に変わりました。
話は戻りますが、あらためて新宿御苑の広さを実感しました。繰り返しになりますが、いつもだと人の多さに圧倒される光景が、緑の芝生、ピンクの桜、そして青い空とそれぞれが存在を主張する見事な春の光景になっていました。
こんなにゆっくり、そして見事な桜を見るのは初めてでした。
コロナのネガティブな情報ばかり耳に入る時間を、ひととき忘れることができた貴重な体験でした。
そういえば、例年だとここで「桜を見る会」が催されている時期でもありました。こんな見事な光景も、政治に利用されていたのかと思うと虚しさを感じます。
どんなに有名で権力のある人と一緒に見る桜より、ヒラヒラと舞い散る花びらに包まれ、青空に咲き誇る桜の巨木の前に佇むと、今生きている自分の時間を実感させてくれます。